心を解くもの


わたしのしている心理占星術のご相談では、ホロスコープからその方のもつ可能性をお伝えすることも大切なんだけれど、そのまえに、生まれ育った環境のなかで、身についてしまったネガティブなパターンに気づき、解いていくこともとても大切にしている。


これはタロットリーディングでもおなじ。


我慢しすぎるとか、無力感だとか、過剰に無理をしてしまうなど、苦しみを無意識につくりだしてしまうパターンにとらわれていると、本来ならば自然にわきあがる、イキイキとした生命力や、創造力や、愛する気持ち、が抑圧され、素直にあらわせなくなってしまうから。



過去に身につけてしまった苦しいパターンを解くとき。


苦しかったことを思い出し追体験するのはおすすめしない。

追体験では、むしろ痛みがまたあらたに生まれてしまう。さらには、苦しいパターンが強固に残ってしまうこともある。



そうではなくて、その時に自分が、こういう風に感じていたんだね、と感情をあるがままに認めて寄りそう。


(その感情は、悲しみや寂しさのこともあるだろうし、もっと細やかに自分の身体にしっくりくる言葉を探る。)


ただそれだけで、過去からずっと心の底に残っていた感情は変化していくものなんだよね。


その悲しみが一度の受容ですぐにすべてが癒されないとしても、あるがままに、そこにあることを認めて、寄りそう、を繰り返していくうちに、やわらかく解けていくの。


これはわたしはフォーカシングをとおして、徹底的にやってきたし、今はその習慣が身についたので、なにやら悲しくてモヤモヤするときには、いつでも丁寧に自分の心に寄りそう。



人の心はいつもコロコロと動いているもの、だから心というんだとか。


誰の心も、楽しさやうれしさを感じ続けるように、悲しみもせず苦しみもしないようになることはない。


(とても強いショックを受けて、なにも感じないようにする、場合はある。その場合は、なにも感じない、というのがうわべで感じていることで。そのうわべの蓋の下には、かなり深く重い“感じ”が閉じこめられていることになる。)



悲しみや苦しみが生まれたとき、それらを抑えこんでしまったり、過小評価したり、なかったことにしたり、ねじ曲げて受けとったりせずに、心がモヤモヤしているときには、そのままに認めてただ寄りそう。


そうすれば、必要な時間をかけて、痛みはしだいに解けていく。解けきらない部分があったとしても、それにふりまわされずに、しなやかに扱えるようになる。


(強く印象に残る出来事にまつわる感覚が、すっかりなくなるというケースはあまりなく、ただ、生々しく固く絡まっていたものがやわらかく解け変化したり、すこし離れてみることができるようになったりする、のだと思う。


だから、すっかり癒して手放そうとか力む必要もない。ただ生々しく同化はしないだけ。


心の中に居場所をつくってあげて、“それ”が呼ぶときには、いつでも寄りそう。自分の中に、そういう悲しみや痛みの居場所を持っている人は、優しくなるのかもしれないね。)



そうすれば、いつまでも悲しみにとらわれ続けずに、軽やかに、今を大切に生きていけるってこと。


いまイキイキと感じている、持って生まれた力を試す喜びや、大切なものたちに感じる愛おしさを、そのままに育み表現できる自分でいたいから、わたしは、フォーカシングを身につけて本当によかったな、幸せだな、って思う。



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