さいきん、仕事用のブログのほうで、
占星術というモノサシでいまの時代を読むシリーズを(勝手に)連載中。
よかったら読んでみてください(^.^)
プレ水瓶座時代編〜占星術というモノサシで今の時代を読んでみる その1
星のうごきを時代にあてはめて理解するには、
歴史を知ることが必須なので、
(人のホロスコープを読むには人間理解が欠かせないのとおなじだね)
あまり歴史が得意でないわたしは地道に勉強しつつ、
書いております。。。
世界史がわかるやつ〜と図書館でいくつか本を開いてみて、
あーこれは分かりやすいな、と思ったのは、
『早わかり世界近現代史』宮崎正勝著
そして、この本の「はじめに」
を読んだらなんだか泣けてきた。
ちょっと長いけれどこちらです。
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新たな世紀を間近に控えた西暦2000年の年末、
街にベートーヴェン「第9交響曲」の
「歓喜の歌」のメロディが流れていました。
この曲を聴くたびに、
私は「ベルリンの壁」崩壊後に訪れたプラハ(チェコ)のカレル橋の上で、
いくつもの輪をつくり、歌を歌っていた青年たちの表情を思い浮かべます。
社会も人間と同様に「なまもの」で、次々と姿を変えていくんだな、
と、そのときつくづく思いました。
歴史には、閉塞感に沈む時期があり、
高揚感に満ちた時期があるものです。
最近、私は「現代史」を、
2世代あるいは3世代前の人々が参加してつくりあげた、
壮大なシンフォニーではないかと考えています。
以前聞いた、ロストロポーヴィチというロシアのチェリストの、
「楽曲は作曲家からの手紙である」という言葉がなぜか耳に残り、
やがて「歴史」も「楽曲」と同じではないかと考えるようになったのです。
彼は、ソ連の官僚システムを批判する『収容所列島』を書いた作家ソルジェニーツィンをかくまい、
ソ連を追放された気骨のある演奏家です。
彼の勇気は、結果としてその後の「ベルリンの壁の崩壊」を準備しました。
「近現代史」は愚かな蛮行、失敗、野望などが横溢する
試行錯誤の過程のように見えるかもしれません。
しかし、実際には多くの人々の切実な生活の累積から成り立っています。
とくに現代史は、
近い過去を生きた人々からの私たちへの「手紙」であり、
私たちが戸惑いながら踏み出そうとしている「未知の時代」を読み解くための「地図」だと思います。
本書がいささかでも「現代史」との対話のきっかけになってくれれば幸堪です。
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この文章を読んで、
ホロスコープと、本人との対話を通して、人を過去から現在、
そして未来へと理解しようとするセッションと、
ホロスコープと、近い過去を生きた人々からの手紙:現代史、を通して、
いまを生きる私たちのDNAにひそむ意図を紐解こうとする、最近はじめた試みと、
それらが、曼荼羅のようにかさなりあって、わたしのなかで腑に落ちてきた。
泣けてきた理由はきっとそれだけではないけれど、
そうだったのか……とわたしの核に触れる感覚はこれが大きい気が今はする。
いま私のなかでおこっている変容が落ちついて、もっと理解できたころに、
このことをふりかえりたいと思うから、覚え書きとしても書いておこう。
昨日くらいから(牡牛座満月だったね!)こんな感覚を胸に抱きつつ、
さっきラジオから佐野元春さんの someday が流れてきたら、
また泣けた。
ほんとうに、いい歌。
魚座の23度『 Spiritist Phenomena 』のエネルギーをもつ彼は、
すこし先を走りながら時代の心をとらえ、
みんなに伝える詩人:メッセンジャーなんだなぁと思う。